豊中・岡町「森のおはぎ」かわいくて美味しいお菓子を手土産に。おすすめ商品や店主のこだわりとは

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例えば、気心の知れた友人宅のホームパーティーにお呼ばれ。
そんな時、どんな手土産を持参しますか?

できれば相手が笑顔になってくれるものを贈りたい。

オシャレな洋菓子店の焼菓子や、流行りのスイーツもいいけれど、手土産にちょっぴりノスタルジックさを効かせて、新しいのに懐かしい「おはぎ」なんていかかでしょうか。

選ぶ自分もワクワクする、もらった相手も思わずうれしくなってしまう。

そんなおはぎをこしらえる、「森のおはぎ」店主の森百合子(もり ゆりこ)さんにお話を伺ってきました。

「森のおはぎ」と「森乃お菓子(姉妹店)」について

昔から、気づけば日常的におはぎやわらびもちを買って食べていたという森さん。

テキスタイルデザイナーとして会社勤めをしていた頃は、自分が作ったものをお客さんが喜んでくれているのか疑問に思うこともあり、「自分が作った物を、自分の手で売りたい」と、2010年に始めたのが「森のおはぎ」。

大阪府豊中市にこぢんまりとしたお店を構えています。

店名の由来は実にシンプル。
店主の名字が森だから。

「シンプルゆえ老若男女問わず、覚えてもらいやすいんです」とうれしそうに語る森さん。

森のおはぎのコンセプトは「素材の味がするお菓子」。

定番と季節限定のおはぎをメインに、通年販売のわらびもちや、最中などを販売しています。

また2014年には、大阪・梅田にほど近い北新地に姉妹店として「森乃お菓子」をオープン。

森乃お菓子のコンセプトは「手土産にしたくなるお菓子」。

森乃お菓子では手土産に選びやすいようにと、定番と季節のおはぎを組み合わせた4個入り1セットが2種類ある他、わらびもちや、日持ちのするお菓子(最中やおこしなど)を販売しています。

(取材日:2017年11月15日)

「最中って、実はあんまり好きじゃない」

――新しいお菓子のアイデアはどんな風に生まれるんですか?

森さん(以下:森):スーパーとか入って、今の季節はこんな食材が出てるんやって、旬の食材を見ながら思いつくことがありますね。

その素材が面白いって思ったら、どんなんできるかなとか、そこから作ってみようかなって。

あとは昔からずっと愛されてるお菓子ってあるじゃないですか。

例えば、みたらし団子とか、五平餅とか。
そういうのを、おはぎにしたらどうなるかなって考えたりもしますね。

――おはぎ以外のお菓子もユニークですよね。「あんずとくるみの最中」とか。

森:最中って、実は私あんまり好きじゃないお菓子なんです。

――えっ、そうなんですか?

森:なんで好きじゃないって、やっぱ日持ちするもんて、どうしても日持ちさせるためにあんこ甘く炊いたり、絶対しないといけなくって。

甘いところしかない、逃げ場がないのが苦手で、どうにか美味しく食べれないかっていうので、いろんな組み合わせを試したんです。

そしたらあんずとくるみが合うなって。

くるみの食感がガリッとして、香ばしいところがある中で、甘いあんこに酸味が効いた杏がいるだけで、最中がすごく食べやすいというか、自分自身食べてて美味しいって思う最中になったんです。

自分が嫌いやから作らないとかじゃなく、嫌いやったらどうやったら美味しく食べれるんやろって、そういう風に考えたから生み出せたかな。

(参考:あんずとくるみの最中の記事はこちら)

素材にこだわりつつ、身近な和菓子でありたい

――完成までに苦労したお菓子はありますか?

森:それぞれ色んな苦労はあるんですけど、一番複雑で工程も多いのは、みたらしのおはぎですね。

博多にある上久(ジョーキュウ)醤油さんに見に行かせてもらえる機会があって、そこの再仕込み醤油っていう、醤油で醤油を仕込む、ものすごい手の込んだ味わい深い醤油があるんです。

でもその醤油だけだと濃かったりするから、醤油のブレンドだったり、その醤油に合う砂糖のブレンドを変えてみたり、いろんな砂糖で試してみたりとかして。その醤油に合うものを何パターンも作って試したり、濃度を試したりするのが、結構苦戦したんかな。

あとおもち焼いてタレ付けるときの、タレの付け方とか。
どう付けたら均一に、付けすぎて濃いとかもないように。どうキレイに付けれるかとかも結構苦労した感じですね。

スタッフ全員が付けれるかって言うと、なかなか付けれなくて、付けるコツっていうか、そういうのを身につけるまでが、なんせ他にないから自分で考えないといけないし、っていうので苦労しました。

森のおはぎ 本醸造みたらし雑穀もち 中身

(参考:本醸造みたらし雑穀もちの記事はこちら)

――素材選びにもこだわりがあるんですね。

森:でも素材にこだわりすぎると、材料の値段が高くなっちゃうじゃないですか。お客さんが買いにくいものは出したくなくて。

おはぎって、家で作られたり、身近な和菓子っていう存在やと思ってるから。

材料はできるだけ国産で、っていうのはもちろんこだわってるんですけどね。
高くなりすぎたらあかんな、っていう想いもあります。

砂糖も、オーガニックがいいとか、精製されてないもの(きび砂糖やてんさい糖など)がいいとかってありますよね。

そういうのも色々試した中で、精製されてない砂糖はその砂糖の良さがあって、合うものによっては使ってたりするんですけど、素材の香りを生かすためにあんまり濁った砂糖入れると、味が濁っちゃったり、香りも濁っちゃったり、あと甘さが感じにくいっていうのもあって、多く入れないといけないんですね。雑味がある分、甘さがキレイじゃないんで、多く入れないと感じないっていうか。

それが果たして多く入れてうれしいかって言われたら、それも違うなと思って。

物に合わせて作ってみて、これはやっぱグラニュー糖(精製されてる砂糖)の方が、味も香りも伝わりやすいなって思ったらそれにしていたりとか。そういうこだわりはあったりしますね。

――なるほど、その素材に合った美味しさを引き出せるように、工夫されてるんですね。

森:そうなんですよ。あとこだわりといえばもう一つ。

スタッフ全員、作るときに「美味しくなーれ」って思いながら、気持ちを込めて作ってるんです。

そういう気持ちの部分も大切にしてて、それもこだわりの一つですね。

おすすめのお菓子を教えてください

――たくさん種類がありますが、森さんが個人的に好きなおはぎは何ですか?

森:くるみ黒米もち」が一番好きなおはぎです。

くるみは細かくあんに馴染むようにつぶしてるのと、粗く刻んでるものがあって、食感が良かったり、香ばしかったりっていう。

隠し味で白味噌も加えてて。そうするとコクが出るんです。

それにくるみの皮から出る色合い。
あの薄ピンクっていうか、淡いピンクベージュの色合いが好きやったりしますね。

あとおはぎ全般に言えることなんですが、食べごろがあるんです。

なんでも出来立てって嬉しいじゃないですか。
でも、おはぎは出来立てより馴染んでからが美味しいんですよ。

もち米の水分をあんこが吸うんですね。そうするとあんこがしっとりする。
お餅は出来立てだとまだ柔らかいので、あんこがある程度水分吸ってくれると餅がしまって、いい弾力になるんです。

出来立てより小一時間から半日ぐらい寝かした方が、美味しくまとまってくれるから。ぜひとも。

――おはぎ以外にもおすすめはありますか?

森:わらびもち」ですね。

とにかく私わらびもちめっちゃ好きで、お店始める前からめっちゃ食べてたんですよ。

それでも「これや!」って思えるもんに出会えなくて、「自分が食べたいのはもっとこんなん」っていう想いがずっとあって。

お店をオープンするちょっと前に箕面の名店「かむろ」の室(むろ)さんに出会って、ありがたいことにお店を閉めてから夜中遅くまで、一緒に試行錯誤してくださって、室さんのおかげで理想の食感が生み出せたんです。

モチッとするけど柔らかくて、とろけていくような食感が人気の商品なんで、ぜひ食べてみていただきたいですね。

あと、夏季限定やけど、「ほうじ茶の水ようかん」。

本来、寒天の部分とこしあんの部分は、冷めるまでずっと混ぜて、全部一体化になってるものを冷やし固めるんですけど、あえて熱々で二層になるように作ってます。

二層なんでほうじ茶の寒天も楽しめるし、こしあんの部分が水ようかんみたいな感じで楽しんでもらえる。なんか一つで二度おいしいじゃないですけど。

あと実は、水ようかん自体も私あんまり好きじゃなくて…

――えっ、そうなんですか?意外と好きじゃないもの多いですね。

森:そう、意外とね(笑)。

甘すぎたり、寒天も弾力がありすぎてたら苦手だったり。

ほうじ茶の水ようかんは、食べててお茶に戻っていくサラッと感っていうか、夏場にそれがうれしいかなと思って。

自分自身があんまり好きじゃないのもあるからなのか、お客さんにも「水ようかん好きじゃないけど、これは美味しかった」って言ってもらえたりするからうれしいですね。

水ようかんあんまり好きじゃない人にも、ぜひ試してもらいたいです。

渡す側も貰う側も、ワクワクうれしくなる手土産

――菓子箱や手提げ袋がとても素敵ですよね。

森:森乃お菓子の方は、手土産になるようなお店にしたくて。

例えばお父さんが手土産とかたまに持って帰ってきてくれたら、開けるのワクワクしませんでした?

「何入ってんねやろ」って、寝る前なのに開けて食べたいみたいな。家族で箱を囲んで開くときの、あのワクワクした気持ち。

自分たちもそれを提供できたらっていう想いで作ってます。

最初は紙袋もオリジナルじゃなくて、白い袋にワンポイントでシール付けたりとかしてたんです。

長くやっていくうちに、もっとお店としてキチッとした袋、オリジナルで作りたいなっていうことで、鹿児島睦(まこと)さんにデザインをお願いしました。

上がってきたデザインの配置とかは、自分たちで考えたんですけどね。

小さい袋と大きい袋で、蝶々の位置が違うんです。「蝶々どこに飛ばそうか」とか考えながらやりましたね。

――森のおはぎ(豊中本店)でも、巾着みたいなかわいい包装されていましたね。

森:1~3個の場合はパックで、ビニールの鹿児島さんデザイン袋に入れたりすることもあるんですけど、巾着包みもすごい喜ばれますね。

自分用としても、手土産としても、喜んでもらえるように工夫してます。

▼米袋をヒントに考案された巾着包み。「トトロのお土産みたい」と好評。

森のおはぎ 巾着包み

――森さんが誰かにお土産や手土産を購入する場合、何を考えて選びますか?

森:まずは絶対自分が自信をもって美味しいと思ってないと、後ろめたくてあげれないから、自分が美味しいって思うものしか持っていけないっていうのはありますかね。

状況によっては、どうしても日持ちするものしか選べないこともありますけど。

生菓子の美味しさって、本当にはかないんですよ。

日持ちしない分、本当に美味しいもん作ってるっていうのもあるから、その日に持っていくんやったらそういうものを買って行きたいなって思いますね。

あと見た目で「わぁかわいい、美味しそう」っていうものは、自分自身に届けたいっていうのもあるけど、持っていくんだったら見た目も考えて選びます。

もちろんパッケージにしても、相手が喜んでくれそう、好きそうとか、そういうのを大事にして選んでるっていうのはありますね。で、なおかつ美味しくないといけないっていう。

――最後に、OMIYA!をご覧の方にメッセージをお願いします。

森:お目にとめていただき、最後まで読んでくださってありがとうございます。

派手ではないんですけど、しみじみ美味しいって思えるようなお菓子をこしらえてるので、あんこやおはぎが好きな方はもちろん、苦手な方も一度食べてみてください。

森のおはぎ 店主 森百合子さん

――森さん、ありがとうございました!

おすすめのお菓子を食べてみました

今回のインタビューでご紹介いただいたお菓子を実際に食べてみました。

どれも素材の味が楽しめて、人に勧めたくなる美味しさでしたよ。

くるみ黒米もち

森のおはぎ くるみ黒米もち 中身

赤紫色の黒米もちを、ほんのりピンク色のくるみあんで包んだおはぎ。見た目もかわいらしく、くるみの食感と香ばしさが味わえます。

参考:くるみ黒米もちの記事はこちら

新地わらび(抹茶きなこのほろ苦わらびもち)

新地わらび(抹茶きなこのほろ苦わらびもち) 中身

わらびもちを愛する店主の自信作。わらびもちは「深煎きなこ」と「抹茶きなこ」の二種類あり、どちらもたっぷりかけられています。もっちりトロンとした舌ざわりが魅力の一品。

参考:新地わらび(抹茶きなこのほろ苦わらびもち)の記事はこちら

御茶ノ水ようかん(香ばしほうじ茶)

御茶ノ水ようかん(香ばしほうじ茶) 中身

ほうじ茶寒天とこしあんの二層構造。口どけの良い寒天と、さらりとしたこしあんが楽しめます。夏季限定商品。夏が待ち遠しくなる水ようかんです。

参考:御茶ノ水ようかん(香ばしほうじ茶)の記事はこちら

森のおはぎ・森乃お菓子の商品を詳しく知りたい方へ

OMIYA!では、森のおはぎと森乃お菓子の各商品を食べてみた感想を記事にしています。

このページをきっかけに興味を持っていただけたなら、それぞれのお菓子についてもチェックしてみてくださいね。

森のおはぎ・森乃お菓子へのアクセス

森のおはぎ

阪急宝塚線「岡町駅」から徒歩7分。

岡町商店街のアーケードを抜け少し歩くと、右手に黒いテントのこぢんまりとしたお店が見えてきます。

森乃お菓子

JR大阪駅からJR東西線・北新地駅までは徒歩10分ほど。

北新地駅の東改札口から、御堂筋方面連絡口へ向かうと、突き当たりにエスカレーターと階段が出てくるのでそこを上がります。

北新地駅を背にして右側の出口から地上に出てまっすぐ進み、三本目の筋(新地本通り)を右に曲がり、10mほど進んだ左手ビルの1階にあります。

店舗情報

どちらのお店も商品取り置きの電話予約可能。

森乃お菓子が営業時間外の場合は、本店(06-6845-1250)でも受付可能です。

森のおはぎ(豊中本店)

  • 住所:大阪府豊中市中桜塚2-25-10
  • 電話番号:06-6845-1250
  • 営業時間:10:00~13:00、14:00~売切れ次第終了
  • 定休日:日・月(祝日は不定休)
  • 公式ホームページ:https://morinoohagi.jimdo.com/

森乃お菓子(北新地・姉妹店)

  • 住所:大阪市北区曽根崎新地1-1-43 第2大川ビル1F
  • 電話番号:06-6341-2320
  • 営業時間:16:30~売切れ次第終了(夕方からの営業のみ)
  • 定休日:日・祝

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この記事を書いた人

奥戸 サオリ

奥戸 サオリ

大分出身、大阪在住。関西のおみやげを中心に、家族でおでかけした観光スポットのおみやげもご紹介。育児ブログ「OKA-SAN24」では、訪れた観光スポットのお役立ち情報も発信中!甘いもの辛いものどちらも大好き。子どもの手が離れたら、夫婦で地酒&温泉巡りをするのが密かな野望です。

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