思い出にそっと寄り添うお菓子、名古屋名物「きよめ餅」の夢。

名古屋のお土産といって思い浮かべるものはなんですか?

もし名古屋に行くことがあれば、絶対に食べていただきたいお菓子があります。

もちもちふわふわの真っ白なお餅。

中に入っているのは、もったりとした濃厚なコクのこしあん。

名古屋名物「きよめ餅」です。

作っているのは、熱田神宮の目の前に店舗を構える「きよめ餅総本家」。

無限に食べられるんじゃないかと思うほど、お餅好きの私にはたまらないお菓子です。

今回は熱田神宮前の「きよめ餅総本家」本店にて、長い歴史と美味しさの秘密、これからの夢について、広報の後藤さんにお話を伺いました。

旅人の疲れを癒す、きよめ餅

ーー私、きよめ餅が大好きなんです。きよめ餅の歴史と、もちもちの秘密を教えてください!

後藤さん(以下 後藤):ありがとうございます。

熱田神宮の西門に「きよめ茶屋」というお茶屋さんがあったと言われており、きよめ茶屋の「きよめ」をいただいて、きよめ餅総本家ができました。

昔は車もなかったので、まずはお茶屋さんなどで旅の疲れを癒し、からだを清めてからお参りにいかれた。その名前にちなんだお餅を作ったそうです。

そこから熱田神宮さんとの関係も始まって、和三盆のお菓子を納めさせていただいたり、毎月15日に行われている献茶会のお菓子も、弊店の主菓子(おもがし)をつかっていただいてます。

元々創設者が茶道が好きだったので、お手伝いさせていただいたそうです。

きよめ餅のサイズ、材料、焼き印は全て昔から変わりません。
白玉粉が秋田県産、餅粉が佐賀県産、あずきは北海道十勝産を使用しています。

きよめ餅の生地は「白玉、餅粉、砂糖」を練って、機械であんこを包みます。丸形で出てくるのを、小判型にくり抜いた木型で整えます。最後に熱した焼き印を押して完成です

ーーパッケージも味によって色が異なり、POPで可愛らしいですよね。昔からこのパッケージだったんですか?

きよめ餅 外装

後藤:いいえ、パッケージが変わったのは20年くらい前。それまでは木の箱だったんですよ。

ーー木の箱ですか…!

後藤:はい。だから、日持ちもしなかったんです。お餅は空気に弱く、触れると固くなっちゃうので、20年くらい前に袋に変えました。

色とりどりのきよめ餅

ーー最近ではいろんな味のきよめ餅が増えてきましたね!

後藤:春限定のさくら味は2年前から始めた商品です。箱もさくら色にしました。

さくらきよめ餅 外箱

中のあんこはさくら餡なのですが、ちょうどいい桜感にしたんですよ。

ーーちょうどいい桜感、ですか?

後藤:はい。さくらって結構好き嫌いがあると思うんですが、あまり好きじゃない方でも食べられるまろやかさを大事にしています。

さくらきよめ餅 中身

ーー確かに、さくらが主張しすぎず、柔らかい春を食べているようなとても優しい味でした。
他の味のバリエーションについても教えてください。

後藤:はい。現在は栗と、春にさくらです。

栗は創設した時にはなかったのですが、その後はずっとあるので歴史は長いですね。
その時から季節商品ではなく、通常商品として取り扱っています。

栗きよめ餅 外箱

他には土日限定できなこきよめも販売しています。

きなこきよめ 中身

ーー土日限定だと特別感がありますね!

後藤:きな粉きよめができて、まだ数年なんです。

最近人気が出てきて、電話でも問い合わせや注文が増えてきていますね。

商品として愛されているのが実感できてうれしいです。

今後は抹茶やほうじ茶味の限定販売もできたらいいなと考えています。

ーーいろんな味が食べられたら、もっときよめ餅が好きになりそうです。オススメの食べ方はありますか?

後藤:何でも合うのかなと思っていて、お茶は何茶でも合いますし、甘味が強いのでブラックコーヒーとも相性がいいと思いますよ。

きよめ餅本舗のおすすめのお菓子

ーーきよめ餅以外の、おすすめのお菓子を教えていただきました。

藤団子

藤団子 中身

後藤:きよめ餅に並ぶ人気のお菓子が、こちらの藤団子(とうだんご)。

江戸の末期から明治の初期にかけて刊行されてた地誌に載っている、歴史あるお菓子です。

藤団子はその昔、熱田神宮の大宮司さんが尾張氏から藤原氏へ変わったことにちなんで名付けられた、名物とされているんです。

また、”当時の藤団子は紫1色で藤の房に似てるから藤団子と呼ばれていた”など、名前の由来にはいくつかの説があります。

それを創業者が復元して、節句の時に用いる5色の薬玉(くすだま)に見立てたり、五穀豊穣の願いを込めて作ったということです。

詳しくはわからないのですが、復元されたのはこのお店ができたのと同じくらいではないかと言われています。ですので、歴史はかなり長いですね。

茶道の先生や茶会の席によく使っていただいています。パステルカラーでとても可愛らしい人気のお菓子ですよ。

一福もち

一福餅 開封

後藤:名古屋の人ってつぶあんが好きなんです。

きよめ餅はこしあんなので、つぶあんのお菓子を作ろうということでこの「一福もち」が生まれました。

”いっぷく(一服)”と”福を呼ぶ”という意味を込めた名前になっています。

プロムケーキ

プロムケーキ 中身

後藤:実は洋菓子も作っているんです。

洋菓子を始めたきっかけは、昭和40年代に熱田神宮さんがウェディングを始められたから。

当時から商品は変わりましたが、洋菓子専門の職人が作っています。
こちらのプロムケーキなどは、進物用やお土産として人気がありますよ。

思い出として愛されるお菓子になりたい

ーーきよめ餅総本家として、今後の目標やビジョンはありますか?

後藤:そうですね、きよめ餅が「みんなが知ってるお菓子」になったらいいなと思います。

あとは、思い出のひとつになれるとうれしいなと思っています。

栗きよめ餅 中身

おばあちゃんの家に行く度にきよめ餅が出てくるのが楽しみだったなぁとか、お母さんと出かけた帰りにはいつも買ってもらっていたなぁとか。

お菓子と思い出ってリンクしてると思うんです。

そういう思い出ってなかなか忘れないし、思い出を持った人間って幸せだと思うんですよね。

そのなかにうちのお菓子があったらいいなと思います。

そうやって皆さんに愛されるお菓子を作りつづけていきたいですね。

きよめ餅総本家のお菓子一覧

OMIYA!では、きよめ餅総本家のお菓子を食べてみた感想をそれぞれ記事にしています。ぜひチェックしてみてください!

きよめ餅総本家 店舗情報

本家・事務所・工場

      • 住所:愛知県名古屋市熱田区神宮3丁目7-21
      • 電話番号:052-681-6161
      • 営業時間:8:30〜18:00
      • 定休日:年中無休
      • 公式ホームページ:http://www.kiyome.net/index.html

名鉄神宮駅前喫茶部

    • 住所:愛知県名古屋市熱田区神宮3丁目4-12
    • 電話番号:052-671-4373
    • 営業時間:8:30〜18:30(ラストオーダーPM18:00)
    • 定休日:月曜日(月曜日が祝祭日の場合は火曜日)