鹿児島の新名物はもっちり、しっとりの新食感!霧や櫻やの「生かるかん」

鹿児島の郷土菓子に「かるかん」というお菓子があります。

山芋、米粉、お砂糖。

そんなシンプルな材料で作られるこのお菓子は、鹿児島の郷土菓子として長い歴史を持っています。

お土産コーナーを見ても、様々なお菓子屋さんから販売されているかるかん。

中でも気になるのが、霧や櫻や(きりやさくらや)が販売している「生かるかん」です。

かるかんは、もっちりふわふわな食感のお菓子。だったら、一体生かるかんってなんなんだろう。

そんな疑問を抱えながら、今回は霧島市にある霧や櫻やさんにおじゃましました。

店内は広々としていて、大きな窓からは眩しいほどの光が差し込み、お客さんも楽しそうにお買い物を楽しんでいます。

霧や櫻やの岩元さんにお話を伺いました。

初めて聞いた時、「本当にやるの?」とびっくりした

霧や桜や 生かるかん

ーー早速ですが、生かるかんについて教えてください!

岩元:もともとかるかんは水分量が多く、どちらかというと生に近いお菓子。
日持ちもそれほど長くはありません。(霧や櫻やの通常のかるかんは約7日間)

最初に「生かるかんを作る!」と社長から聞いた時は驚かされましたね。

「本当にやるの?」と。生かるかんは想像以上に手が込んでいてびっくりしました。

ーー生かるかんはどのように作るのでしょうか?

岩元:通常かるかんまんじゅうは生地の中にあんこを入れて蒸し上げて作ります。

一方、生かるかんはあんこと生地を別々に作るんです。

これが一般的なかるかんまんじゅうとの大きな違いです。

まず、どら焼きのように丸い生地を作るのですが、山芋って粘り気があるので生地がなかなか広がらないんですよね。それを頑張って伸ばして蒸します。

蒸しあがったものにあんこを挟んで半分折りにして、一つ一つ袋に詰めたら完成。

一般的なかるかんに比べて、すごく手間のかかる工程なんですよ。よくこんなもの作ったなって思います(笑)

お菓子を通して伝えたい霧島の良さ

霧や桜や 生かるかん

ーーパステルカラーがとても可愛らしいです。それぞれの味について教えてください。

岩元:味は3種類。霧かん、櫻かん、橘かんがあります。

霧かん、櫻かんはお店の名前からつけた名前です。

橘かんは霧島でとれる「小みかん」のこと。

霧や桜や 生かるかんみかん

小みかんといえば、鹿児島では桜島の名前がよく出てくるんですが、実は霧島でも有名なんです。

うちの商品は霧島の特産品のものを多く使って商品を作っています。

例えばお水は霧島の名水・関平鉱泉(せきびらこうせん)というお水を使っています。

ーーお水が違うと味にも差が出ますか?

岩元:そうですね。霧島の水を使うと口当たりのまろやかさが出ますね。

以前は霧島の水を使ったコーヒーを無料で提供していたんですよ。
やっぱり味がまろやかになってとても美味しかったです。

現在は店舗での提供はやめてしまったのですが、生かるかんとコーヒーがセットになったギフトセットも販売しています。

「生かるかん」は「かるかん」を発信していく材料

ーー生かるかんを初め、他にもたくさんの種類のかるかんがありますね。

岩元:そうですね、霧や櫻やでは生かるかん、かるかん饅頭、あんなしかるかん、はじまりかるかんの4種類があります。

昔は仙巌園に店舗があったんですよ。
島津家に依頼されて文献に基づいて作った、島津の仙巌園専用のかるかんを売ってたんです。

材料にとことんこだわっていて、値段も貼るので、もう少し気軽に食べれるように、と商品化したのが「元(はじまり)かるかん」です。

はじまりかるかん 中身

ーー元かるかんはどういう風に違うんですか?

岩元:元かるかんは、自然薯そのものを使っています。

ーーなるほど、この薄い茶色は自然薯の色だったんですね。

岩元:島津のかるかんのレシピは自然薯がそのまま使われてそれを再現しているため、色が少し茶色っぽい感じになります。

山で掘った山芋そのものを使っているので、他のかるかんに比べて甘みもあるし、粘り気も違います。
人気の商品の一つですね。

「かるかん」の文化って関西くらいまでは広がっているんですけど、関東ってなるとなかなか難しくて。

かるかんは鹿児島を代表するお菓子の一つ。
大河ドラマもありますし、「生かるかん」をきっかけに「かるかん」の認知度が全国的に広がっていったらいいなと思いますね。

角まんじゅうから始まった虎屋の歴史

ーーお店の歴史を教えてください。

岩元:うちのお店が西郷さんと関係がありまして。創始者の徳重が西郷さんの家臣だったんですよ。

霧島は鹿児島でも有数の温泉地。そこの温泉につかりによく来てたらしくて、西郷さんの宿もあったほど。

創業者の奥さんがお菓子作りが得意だったみたいで、西郷さんが来た時に「もしこ」と呼ばれる鹿児島の落雁で羊羹を挟んでカットして出したところ、西郷さんが気に入ったんだそう。

その時に四角い饅頭みたいだ、ということで「角まんじゅう」にしたらどうなの?と。
西郷さんに名付けてもらって角まんじゅうができました。

角まんじゅう 中身

ーー西郷さんが名付けたお饅頭から始まったとは、すごいエピソードですね!

岩元:そうなんです。それから、武士の時代は終わったから刀から包丁に持ち替えて商売をやっていったほうがいいよ、といったようなアドバイスもいただいたようです。

それから角まんじゅうは霧島中に伝わって、いまでは霧島や国分のお菓子屋さんはどこでも角まんじゅうを作っていますよ。

角まんじゅうの上の部分の形がお店によって違って、それが代々伝わるお店の特徴になっています。

霧や櫻や 角まんじゅう

当時は砂糖がなかったので、貴重な高級な品物でした。

今の若い人が食べて美味しいかと言われたらなかなか…なんですが、とても素朴な味で地元の方にも愛される懐かしいお菓子ですね。

霧や櫻やのオススメのお菓子

岩元さんに霧や櫻やのオススメお菓子を伺いました!

丸十生サブレ

丸十生サブレ 霧島茶チョコレート中身

岩元:かるかんと同じ生シリーズとして大人気の商品です。

普通のサブレに比べて柔らかいので「食べやすい!」と、どの年代にも人気がありますよ。

中のチョコレートは3種類あるのですが、やはり一番は霧島のお茶を使ったものが人気です。

栗黒丸

栗黒丸中身写真

岩元:鹿児島は黒糖を使ったお菓子も豊富。霧や櫻やでは奄美の黒糖を使っています。

栗黒丸は栗が一粒中に入った生菓子なんですけど、外側は羊羹になっています。

栗が丸ごと入っていてとても豪華なので人気商品になっています。

霧島どら焼き

どら焼き 中身

岩元:どら焼きはその日に作ったものを店舗に送ってるんです。限定なので数があまり出せなくて…。

どら焼きもかなりこだわって作っていて、東京のどら焼きや宮崎のどら焼き、全国から取り寄せて食べ比べ、今のようなどら焼きになりました。

こちらのどら焼きも霧島の水を使っていて、あずきは北海道産のものを使っています。

生地はふわっとしているんですが、余計なものは入れず、素材のみで作っているので賞味期限が短い。

賞味期限としては2日間なんですけど、時間が経つと食感が変わってしまうので、ほんとはできたその日に食べて欲しい商品です。

お客さんの笑顔を引き出すお菓子づくり

ーー店内は明るくカフェスペースも広々とした印象です!

霧や櫻や 店内

普段はここのカフェスペース、満杯になるんですよ。

みんな食事してきてお菓子買って、ここで一休みされるんです。鹿児島市内とか結構遠い場所からも来られますよ。

土日は演奏会なんかのイベントもやって、お客さんに楽しんでいただけるような、居心地のいい店作りをしていきたいですね。

霧や櫻や 外観2

ーー今後のお店の目標を教えてください。

岩元:うちの屋号が「薩摩菓子処とらや」なんですが、どうしても虎屋だと和菓子のイメージが強くって。

そのイメージをなくして、洋菓子・和菓子・パン、それぞれの垣根をなくして、もう一度いちからひとつの「お菓子」全体を広めていきたいという願いを込めて「霧や櫻や」という名前をつけました。

お菓子はみんなを笑顔にできる。食べていただいた方がおいしいねってニコッと笑った顔が見られたら、元気になっていただけたらいいですよね。

さらにおいしいものを作り続けていきたいなと思っています。

霧や櫻やのお菓子のまとめ

OMIYA!では、霧や櫻やの各商品を食べてみた感想を記事にしていますよ。

気になるものがありましたら、それぞれのお菓子についてもチェックしてみてくださいね。

店舗情報

霧や櫻や 外観

霧や櫻や 本店

  • 住所:鹿児島県霧島市国分野口西456-1
  • 電話番号:0995-46-1117
  • 営業時間:9:00~20:00
  • 定休日:なし(年中無休)
  • 公式ホームページ:https://www.kokubutoraya.com/

薩摩菓子処とらや アミュプラザ鹿児島店

  • 住所:鹿児島県鹿児島市中央町1-1 アミュプラザ鹿児島B1F
  • 電話番号:099-206-2777
  • 営業時間:10:00~21:00(アミュプラザに準ずる)

薩摩菓子処とらや イオン鹿児島店

  • 住所:鹿児島県鹿児島市東開町7 イオン鹿児島内1F
  • 電話番号:099-263-1934
  • 営業時間:10:00~22:00(イオン鹿児島店に準ずる)

薩摩菓子処国分とらや イオン姶良店

  • 住所:鹿児島県姶良市東餅田336 イオン姶良店1F
  • 電話番号:0995-66-2590
  • 営業時間:9:00~21:00(イオン姶良店に準ずる)

薩摩菓子処 とらや えきマチ1丁目店

  • 住所:鹿児島県鹿児島市中央町1番1号
  • 電話番号:099-250-4800
  • 営業時間:8:00~21:00(フレスタ鹿児島に準ずる)