できたてのかるかん饅頭も!かすたどんで有名な鹿児島「薩摩蒸氣屋」の魅力とは

2018年、大河ドラマの主人公は西郷隆盛。
そんな西郷隆盛の生まれ育った鹿児島は今、多くの観光客で賑わい、活気にあふれています。

今回取材先に選んだのは鹿児島県で有名な「薩摩蒸氣屋」。

鹿児島のお土産菓子として大人気の薩摩蒸氣屋には、鹿児島の魅力がたっぷりつまった商品がたくさん揃えられています。

大人気商品かすたどんの秘密や、鹿児島郷土菓子の歴史までたっぷりと伺いました。

鹿児島中央駅から徒歩1分、どーんと大きな店構えの薩摩蒸氣屋中央駅前店におじゃましました。

お話を伺ったのは、駅前店店員の小村さんです。

中央駅前店限定で味わえる”できたてアツアツのかるかん饅頭”

ーーお店の歴史を教えてください。

小村:昭和63年6月16日の和菓子の日に第1号店として電車通り沿いにある天文館店がオープンしました。

現在では九州内に25店舗構えています。

ーーたくさん店舗があるんですね!駅前店の特徴はなんですか?

小村:やはり駅前なのでサラリーマンの方や旅行者の方が多くいらっしゃいます。

一方地元のご年配の方もよくいらっしゃいますので、年代的には幅広くお越しいただいていますね。

あとはこの店舗だけかるかんができる工程を見ることができるんですよ。

蒸しあがりの時はお客様にも試食としてお出ししています。

ーー店舗の外から湯気が出ていたのはかるかんをつくっていたからだったんですね!

小村:そうなんです。この店舗では約90分おきにできたてのかるかんが出来上がります。

午前中であればかるかんにあんこを詰める様子なんかも見ることができますよ。

ーーかるかんができる様子が見られたり、できたてのかるかんが食べられるのはとても魅力的ですね。中央駅前店ではどんな商品が人気ですか?

小村:旅行者の方はかすたどんを買われるが多いですね。

あとはかるかん饅頭とセットになったものもよく売れています。

今年は大河ドラマ「西郷どん」があるので名前が同じである丸ぼうろは一押し商品ですね。

大河ドラマに合わせて新しい詰め合わせもできたので観光客の方にもぜひお土産として使っていただきたいです。

薩摩蒸氣屋のオススメ商品

小村さんがオススメする薩摩蒸氣屋の商品を伺いました。

かすたどん

かすたどん中身写真

参考:かすたどんの記事はこちら

一番の人気商品はこちらのかすたどん。

ふわりと香る甘い香りにそそられてひとくちパクッと頬張ると、中から出てくるのはトロッと濃厚なカスタードクリーム。

地元の方に「鹿児島のお菓子といえば?」と聞くと多くの方がこの「かすたどん」と答えるほど、地元にも根付いているお菓子です。

ーーかすたどんについて、詳しく教えてください。

小村:かすたどんは昭和63年の創業当時からあり、発売した当時から人気のある商品です。

鹿児島はかるかん饅頭が有名。だけどかるかんはどこのメーカーでも作れる郷土銘菓なんです。

だから、かるかんの技術を生かし、同じ製造方法でもっと今風のものを作ろうということでできた商品がかすたどんです。

ーーなるほど。かるかんと同じ製法というのは初めて知りました!

小村:そうですね。全国的にカスタードを使った似たようなお菓子がたくさんあると思うんですが、ほとんどの商品は生地が一回焼いたものを蒸すという「焼き蒸し」なんです。

それに対してうちのかすたどんは蒸しただけ。

だから他のカスタードのお菓子と違って水分量が多くなっています。

賞味期限は短いというデメリットもありますが、だからこそ新鮮なものを新鮮なうちに食べて欲しい。

そして、蒸しただけのしっとり感を感じていただきたい、という思いがあります。

卵もできるだけ地元のものを使い、こだわっています。

かるかん饅頭

参考:かるかん饅頭の記事はこちら

鹿児島のお菓子といえばやっぱりこのかるかん。

薩摩蒸氣屋のかるかんは大きめでボリュームがあります。

また、今回取材した中央駅前店ではできたてのかるかん饅頭をいただくことができます。

こちらができたてアツアツのかるかん饅頭。

生地は今にも崩れそうなほど柔らかく、あんこもトロトロ。口の中でとろけてしまいました…!

ーーかるかんは鹿児島の郷土銘菓。他のお菓子屋さんでもたくさんかるかん饅頭を見かけます。薩摩蒸氣屋のかるかん饅頭のこだわりを教えてください。

小村:できるだけ地元の食材を使うように心がけています。

かるかんの山芋もほぼ地元のものを使っています。

かるかんっていうのはどんな山芋使ってもできるんですよ。

山芋の種類にもつくね芋や丸芋などがあるんですが、その中でうちでは自然薯を使うことにこだわっています。

自社で自然薯をすって作っています。

自然薯を使っているお店はあんまりないと思いますね。

やはり自然薯を使うからこそ出る柔らかくもっちりとした食感を大事にしたいと思っています。

ーー自然薯は値段の高い素材ですよね…?ですが、薩摩蒸氣屋のかるかんは買いやすい手頃な価格(1個108円)。その秘密を教えていただけますか?

小村:かるかんは鹿児島の郷土銘菓です。

だから、お客さんが買いやすい値段設定にしているんですよ。

本当はかるかん饅頭しか販売していなければ少し難しい値段設定なんです。

ただ、うちにはかすたどんがある。だからこその価格設定ですね。

かすたどんはうちにしかないオンリーワン銘菓。

かすたどんが売れることでかるかん饅頭も手頃に買える価格で提供できています。

鹿児島の郷土菓子

薩摩蒸氣屋高麗もち 中身写真

ーー鹿児島といえば郷土菓子の文化、特に蒸菓子が多いのが印象的です。煎粉餅(いこもち)、高麗餅(これもち)について教えてください。

小村:はい。煎粉餅は名前の通り、餅米を煎った粉を砂糖を溶かしたお湯でこね固めたお餅。

高麗餅は粗めの米粉、砂糖、小豆あんをふんわりと混ぜて蒸しあげたお菓子です。

どちらも「お餅」という名前がついていますが、ビヨーンと伸びるいわゆるお餅ではなく、ムチっと弾力のあるお団子に近い食感が特徴です。

やはり昔から鹿児島で食べられているお菓子ということもあり、毎日コンスタントに出ています。

棹物(和菓子の形状のひとつで、長い直方体のもの)はお使い物に利用されることが多く、薩摩蒸氣屋では小切タイプのものも出していて、そちらは普段使いのお菓子として人気がありますね。

ーーなるほど。鹿児島は郷土菓子の文化が根強く残っている気がします。

そうなんです。鹿児島のお菓子文化って少し変わっていて、そのお店のお菓子、ではなくどのお店でも共通で売れる銘菓が日本一多いところなんです。

ーー日本一ですか…!

小村:そうです。かるかん饅頭はもちろん、春駒、煎粉餅、高麗餅、小豆羹。

今から自分でお菓子屋さんを開こうと思っても、それだけで商売できるほど種類が豊富にあります。

これらの鹿児島のお菓子には特徴があってほとんど蒸菓子ばかりなんです。

ーー確かに他の地域では蒸菓子はあまり見ないかもしれません。

小村:実はこの「蒸す」というのは薩摩がお金を持っていなかった時の工夫。

だからこそこんなにたくさんの蒸菓子が発達したといわれています。

普通羊羹は火にかけて作るものですが、その羊羹ですら鹿児島では蒸して作ります。

薪を大量に使う焼き菓子よりも、蒸気を使う蒸菓子の方が効率が良くたくさんできるんです。

蒸菓子の文化は独特ですよね。他の県と比べた時にとてもおもしろいお菓子文化だなと感じます。

ちょっとお茶しようか。普段の癒しのひとときに

蒸気屋取材 いちご大福

ーーお菓子をどんなシーンで使って欲しいですか?

小村:お土産にもらったり、っていうのはもちろんですけど、ちょっとお茶しようか。っていうときに普段から気軽に召し上がっていただきたいなと思いますね。

ーーそんな普段のお茶にオススメしたいお菓子は何でしょう?

小村:そうですね。かるかん饅頭やかすたどんはもちろんなんですが、薩摩蒸氣屋では季節の朝生菓子にも力を入れています。

今だったら桜餅やいちご大福、うぐいす餅。

季節を感じてもらえる和菓子を、その時々の季節を感じながら召し上がっていただきたいと思います。

新しく季節が変わり、お菓子が変わるたびに楽しみに買いにきてくださるお客さんがいらっしゃいますよ。

ーー最後に、薩摩蒸氣屋として、これから伝えていきたいことはありますか?

小村:先ほどもでてきたように、鹿児島は独自の郷土菓子の文化が発達しています。

薩摩蒸氣屋のお菓子を食べることで、鹿児島のお菓子の文化を知っていただけたら良いなと思いますね。

お菓子を通じて歴史を感じていただけるようなお菓子作りをしていかないといけない。

そして、そういう歴史のおもしろさを感じるために鹿児島に来てみたいと思っていただける店になれたらうれしいです。

取材を終えての感想

鹿児島には他の県では見ることのない、特有の郷土菓子がたくさんあります。

鹿児島のお菓子をもっと多くの人に伝えることはもちろん、自分の生まれ育った地域の郷土菓子をもう一度見直してみようと思いました。

そして、できたてのかるかんはとにかく格別でしたよ!
鹿児島に行かれた際はぜひ食べていただきたいです。

小村さん、どうもありがとうございました!

薩摩蒸氣屋のお菓子のまとめ

OMIYA!では、薩摩蒸氣屋の各商品を食べてみた感想を記事にしています。

気になるものがありましたら、それぞれのお菓子についてもチェックしてみてくださいね。

薩摩蒸氣屋 店舗情報

  • 店名:薩摩蒸氣屋中央駅前店(さつまじょうきやちゅうおうえきまえてん)
  • 住所:鹿児島市中央町21-1
  • 電話番号:099-254-6410
  • 営業時間:7:30~20:30
  • 定休日:なし
  • 公式ホームページ:http://www.jokiya.co.jp/index.html